ということで朝マズメ磯マルフィッシングにいそいそと通うことにした。
前回ベックさんと楽しんだ場所に数日後再挑戦だ。
ベックさん,帝王さん,ゲルさんと暗いうちから待ち合わせて行ったのだ。
しかしこの日は「ゲル帝コンビは魚を消し去る」と巷で噂のお二人の実力がいかんなく発揮され全員ホゲという大惨事。
前回は浜にイワシが打ち上げられたり鳥が集まっていたり漁師の仕掛けた定置網がそこら中にあったりと雰囲気満点だった。
ところがこの日は定置網ゼロ。
漁師さん達はわかっている。
きっと魚はいなかったのだ。
ベイトのイワシがどこかへ移動したのかもしれない。
この場所は終わってしまったのかもしれない。
次の週は別の磯へ行くことにした。
ベックさん情報で,とある場所で朝マズメにシーバスが釣れ始めたらしいのだ。
気合十分単独で乗り込むも何もなし。
やや沖の潮目を縦横無尽に攻めまくるカヤックさん達を恨めしげに眺めてただけであった。
朝の釣りは時合いが短い。
しかも海の状況は日に日に移ろいやすく餌となるベイトの動きも定まらない。
あたればウハウハであるが外れると何やってもダメ。
早起きも大変だ。
例年通り夜の釣りにいそしむことにしようか。
そんな気分で今日の休みを迎えようとしていたときまっちゃんから「あそこの磯まだ釣れてるみたいよ。タイミングの問題やない?」という情報をもらった。
行ってみるか。
こうなったら本気で魚を探してやろう。
海の状況や潮の動き,地形を読んで釣れる確率を上げるのだ。
前夜に潮位表と潮流情報をチェックし航空写真で地形と海の深さを調べる。
このあたりとあのあたりがよさそうだ。
あれこれ考えながらうとうとしているとすでに出発の時間だ。
4時前に家を出て釣り場に向かう。
暗いうちに海に出る。
よし,まずはあのあたりに行ってみよう。
読み通りの一本を求めて。
前回行った磯と遙か対岸に対峙する。
空が明るくなり始める。
準備はすでにできている。
イメージ通りならば必ず魚にアプローチできるはず。
さあ一投目から慎重に行こう,とロッドを振りかぶる。
「あれ?・・・・・」
自分が来た方と反対の方を遠く見やると海の上にポツポツと旗が浮かんでいる。
「あれきっと定置網?・・・・・」
おもむろにロッドを下ろす。
目の前一体には定置網らしきものはない。
「・・・・・・・・」
「漁師さん達はわかっているよね・・・・・」
気づけばすぐさま場所を移動(笑)
前日の予習などおかまいなし
プライドゼロですが?何か?
だって漁師さん達はきっとわかっている。
自分の読みなんてどうでもいいも~ん(笑)
岩をピョンピョンわたってひたすら定置網を目指すも~ん
ハイエナのように網周辺をしくこく探るも~ん
そんでもって
釣れた~(笑&嬉)
やっぱり漁師さんたちはわかってる。
定置網ハンターになりそうな自分がちょっと怖い。
あ!
レッパ折れた(泣)
おしまい